こんにちは、ミウラアケミ(@akmnred)です。
カメラを買って写真を撮るようになってから、Instagramに写真を投稿するのが楽しくなりました。
自分が撮った写真にリアクションがあると嬉しいし、もっと良い写真を撮って「いいね!」をたくさんもらいたいという、人間臭い欲が出てきたんです。
でもその気持ちが強くなると、写真を楽しむことよりも、「いいね!」をもらうことにばかり意識がいき、それが写真を撮る目的のようになっている自分がいました。私は典型的な形から入るタイプなので、
スペックの高い良いカメラが欲しい!
高級レンズが欲しい!
撮影技術を磨くために本読まなきゃ!
と、頭でっかちになっていたんです。そんなことよりもまずは楽しむことが大切なのに。
そんな時に読んだのが、higashisa.comを運営されている、ヒガシーサーさん著書「いいねを呼び込むiPhoneコンデジ写真術」でした。
ちょうどRX100M3を購入したところだったので、タイトルの「コンデジ写真術」の部分に惹かれて購入したのですが、本書を読んで、写真を楽しむ上で一番大切なことを再認識させてもらい、カメラライフを見直す良いきっかけにもなりました。
スペックの高いカメラを使っても、良い写真が撮れるわけではない
本書でも特に強調して伝えたいことの一つだと思うのですが、スペックの高いカメラで撮ったからといって、良い写真が撮れるわけではない、ということ。
言ってることは当たり前のことなのかもしれませんが、この言葉にハッとさせられました。
スペックの高いカメラ…例えばプロ仕様のフルサイズ一眼レフで初心者が写真を撮ったからといって、それで良い写真が撮れるわけではありませんよね。
下記の記事で「旅行にα7Ⅱを持って行ったら重くてかさばった。もう少し身軽に動けるカメラが欲しい」みたいな話を書きましたが、そもそも良いカメラを持っていても、普段から持ち歩かなければ、良いと思った瞬間を切り取ることすら出来ないわけです。
重くてかさばるフルサイズ一眼レフを持ち歩くことが苦にならない人ならいいですが、軽い趣味程度で写真を撮ってる人や、ただ記録を残すために写真を撮ってる人なんかだと、高スペックのカメラなんて不必要ですよね。
そんなことよりも、気軽に撮りたい時に写真が撮れることの方が重要だと個人的には思います。
本書では、子連れ家族旅行の写真を例に挙げています。
家族との思い出を写真に残すため良いカメラを持っていったけれど、子連れ旅行での一眼レフ撮影は想像以上にハードで、旅行2日目からは持ってきた一眼レフはホテルに置き、iPhoneで撮影することに切り替えた。
その経験から著者は、自身のカメラライフを「スペックよりも自分のライフスタイルに合ったものを重視するようになった」と語っています。
スペックの高いカメラを使ったからといって、必ずしも良い写真が撮れるわけではないけれど、逆を言えば、iPhoneやコンデジでも良い写真は撮れるのです。
フルオートでも雰囲気のある写真は撮れる
私自身は、カメラの設定を自分なりに弄って撮ることに楽しさを感じているので、苦には感じません。
ですが、「絞り? F値? シャッター速度? 露出? なにそれ?」という人も当然いますよね。
専門用語を聞くだけで頭が痛くなる人や、写真を撮る気力を削がれる人だっていると思います。
本書では、フルオートでも雰囲気のある写真を撮るための写真術が書かれています。
カメラや写真の知識がない方にも理解出来るよう、初心者にも優しい内容で書かれていて、構図なんかも覚えなくていいと書いてあります。構図の基本である、
- 日の丸構図
- 三分割構図
- 水平を保つ
この3点さえ押さえておけば十分だと。
その他、光のコントロール方法や、トリミングの方法、写真加工、フィルターを利用した写真の雰囲気統一の方法なんかも、例を挙げて分かりやすく説明されています。
例えばこの写真。これはRX100M3を使ってフルオートで私が撮った写真(無加工)なんですが、建物が傾いて見えて、なんだかものすごく違和感がありますよね?
この写真なんですが、本書を参考に、水平を意識しながらAdobeのLightroomを使って加工したものが下の写真になります。
違和感がなくなって、なんとなく雰囲気のある写真に変わった気がします。
これ、どんな加工をしてるのかというと、傾きを修正して、フィルターをかけて少しだけ明瞭度を上げただけなんですが、たったこれだけでも写真の雰囲気が随分変わるのが分かりますね。
ただ、この写真は建物がメインなので、写真の右端に写り込んでいる鉄パイプ(?)や、薔薇の花が少し気になります。
なので、Photoshopのスポット修正ブラシツールで、不要な写り込みを削除してみました。
傾きも修正され、不要な写り込みもなくなり、最初の写真と比較すると全然違う雰囲気の写真になりました。
これなら最初の写真よりもたくさん「いいね」をもらえそうな気がします。
写真の水平は撮影する段階で意識しておくのがベターですが、元の写真がこんなに酷くても雰囲気のある写真は加工次第で簡単に作れてしまいます。
今回の加工ですが、5分もかかっていません。
大事なのは型にハマらず、自由に写真を楽しむこと
本書を読んで、スペックや形ばかりこだわるような頭でっかちな人間になっていた自分を反省しました。
撮影技術を向上させることも大事だけど、そんなことよりもまずは写真を楽しむこと。
難しいことはひとまず置いておいて、自由に楽しみながら撮っていれば、自然と良い写真は生まれていくと思います。
それを教えてくれる一冊でした。
カメラ初心者さんはもちろん、スペックばかりに目が行きがちのカメラ中級者さん、上級者さんにもオススメの一冊です。